kiroppoi-command

Kiroっぽい開発フローをClaude Codeで実現するカスタムコマンド集です。

要件定義から実装、検証まで一貫した開発フローを提供し、進捗管理とドキュメント化を自動化します。

特徴

• 構造化された開発フロー: 要件定義 → 設計 → 実装 → 検証の流れを体系化
• シンプルなファイル構造: 3つのファイル（要件・設計・タスク）で完結
• 柔軟な進捗管理: タスクの依存関係と完了状態を管理
• 低い学習コスト: 6つの直感的なコマンドのみ

インストール

このリポジトリをクローンして、プロジェクトのルートディレクトリに配置します：

# プロジェクトのルートディレクトリで実行
git clone https://github.com/HolyGrail/kiroppoi-command.git .claude-kiroppoi
ln -s .claude-kiroppoi/.claude .claude

または、.claude/commands/ディレクトリに直接コピー：

cp -r kiroppoi-command/.claude/commands/* your-project/.claude/commands/

使い方

基本的な開発フロー

# 1. 新しい機能を開始
/kiroppoi-spec user-authentication

# 2. 要件を定義
/kiroppoi-requirements メールとパスワードでログイン、JWT認証、パスワードリセット機能

# 3. 設計を作成
/kiroppoi-design

# 4. タスクを実装（繰り返し）
/kiroppoi-implement
/kiroppoi-implement
/kiroppoi-implement

# 5. 検証
/kiroppoi-validate

統合ワークフロー

すべてのステップを対話的に実行：

/kiroppoi-flow ユーザー認証機能を作りたい

コマンド一覧

/kiroppoi-spec [feature-name]

スペック（機能仕様）の初期化と切り替えを行います。

• 引数なし: 現在のスペックと一覧を表示
• 新規機能名: 新しいスペックを作成
• 既存機能名: スペックを切り替え

/kiroppoi-requirements [description]

現在のスペックの要件定義を作成します。ユーザーストーリー、機能要件、非機能要件を構造化して記録。

/kiroppoi-design

要件定義を基に技術設計を作成し、実装タスクを自動生成します。

/kiroppoi-implement

次の実装タスクを実行します。設計書を参照しながらコードを生成し、進捗を更新。

/kiroppoi-validate

実装の検証を行い、要件との整合性やコード品質をチェックします。

/kiroppoi-flow [description]

要件定義から実装まで、すべてのステップを対話的に実行します。

ファイル構造

.claude/
├── current-spec.txt              # 現在作業中のスペック名
└── spec/
    └── {feature-name}/
        ├── requirements.md       # 要件定義書
        ├── design.md            # 技術設計書
        └── tasks.md             # タスクリストと進捗

実装例

ユーザー認証機能の実装

# スペックを作成
/kiroppoi-spec user-auth

# 要件を定義
/kiroppoi-requirements "
- メールアドレスとパスワードでログイン
- JWT トークンで認証管理
- 24時間でトークン有効期限
- パスワードリセット機能
"

# 設計を生成（タスクも自動作成される）
/kiroppoi-design

# タスクを順次実装
/kiroppoi-implement  # → User モデルの作成
/kiroppoi-implement  # → ログインAPIの実装
/kiroppoi-implement  # → JWT管理の実装

# 実装を検証
/kiroppoi-validate

タスク管理

tasks.mdファイルで以下を管理：

• 未完了タスク: 実装待ちのタスク一覧
• 完了タスク: 実装済みタスクと詳細情報
• 依存関係: タスク間の依存を明示
• メモ: 実装時の決定事項や検証結果

ベストプラクティス

1. 要件は具体的に: 曖昧な要件は後で問題になります
2. タスクは小さく: 1-2時間で完了できる粒度に分割
3. こまめに検証: 各タスク完了後に/kiroppoi-validate
4. ドキュメント更新: 実装中の決定事項はtasks.mdに記録

開発フロー図

[要件定義] → [技術設計] → [タスク生成]
                              ↓
[検証] ← [実装] ← [実装] ← [実装]
  ↓
[完了]

トラブルシューティング

スペックが見つからない

# 現在のスペックを確認
/kiroppoi-spec

# 新しくスペックを作成
/kiroppoi-spec my-feature

タスクの依存関係でブロック

依存タスクを先に完了させるか、tasks.mdを直接編集して依存関係を調整。

検証でエラーが多い

小さな修正はtasks.mdに追加タスクとして記録し、/kiroppoi-implementで対応。